2.特区とはどういうものなのか
特区は前述の通り、正式には構造改革特別区域と呼ばれますが、これまで規制等の関係で事業化が困難であった事業を行うことができるよう地域を限定して特別に規制緩和するというものです。このような特区の制度が生まれるきっかけとなったのは、中国の経済特区が経済発展の呼び水となったことにあります。中国では1978年から始まった改革開放政策の一環として経済特区が設置され、そのことによって多数の外国企業が中国に進出することになり、工業・商業・金融業などが大きく発展しました。この中国での成功を受けて、インド・韓国・シンガポール・フィリピンなどの諸外国においても経済特区や保税区などが次々と設置されました。日本においても小泉内閣の構造改革政策の一環として、2003年4月1日に構造改革特別区域法が施行され、正式に国の制度として導入されることになりました。
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